羊毛とおはなを初めて観たのは2009年のSlow Music Slow LIVE in 池上本門寺(以下SMSL)でした。現場担当でバタついていた私は残念ながらしっかりライブを観れませんでしたが、その後関わる中で、はなさんのエネルギー、そしてユニットの音楽性の高さを知ることができました。
鮮明に覚えているのは2013年2月の品川教会です。公演1週間くらい前の打ち合わせで、「私はこういうライブにしたい」「もっとこういう風には出来ないのか」「それじゃダメ」など、はなさんのライブにかけるイメージや思いの強さに圧倒されました。そしてライブはそれまでで最高なものになりました。
2013年は「LIVE IN LIVING」のリリース、6月の自由学園明日館、8月のSMSLと精力的に活動しました。そして10月の10周年ライブ@銀座劇場を大成功させました。SMSLも同年に10周年を迎え、羊はなとの縁を感じました。実はこの年既に闘病中だった事を後から知った時、悲しさと共に胸が熱くなりました。
私は、羊毛とおはなの「Both Sides Now」が大好きです。ジョニ・ミッチェル(彼女も現在闘病中です)の美しい曲をみずみずしく現代に甦らせていると思います。今改めて歌詞を読むと、病気と闘いながらも表現を続けたはなさん自身と重なります。
I’ve looked at life from both sides now
私は人生の表と裏を見てしまった
From win and lose, and still somehow
得ることと失うこと、それでもなぜか
It’s life’s illusions I recall
思い返せばそれは人生の幻
I really don’t know life at all
私は人生のことをなに一つ知らない
※ 「http://flowerlava.blogspot.jp/2009/11/both-sides-now.html」より引用
はなさんの音楽はこの先も永遠に生き続けるでしょう。
ホットスタッフ・プロモーション 高木鉄平