初ツアーにして、最長の九州ツアーに出たのは、デビューから3か月後の2008年2月のこと。11日間で9本のライブ。よくぞやったなぁ、さすがにムチャだったね。はなちゃん、羊毛くんごめんよ。
ライブがうまくいかずに打ち上げで大喧嘩。と言ってもお察しの通り、はなちゃんが一方的に大騒ぎ。今日は早く休みなさいと先に二人をホテルに帰したはずなのに、、、2時間後ホテルへ続く細い地下道へと下って行くと大声で泣きわめくはなちゃんの声が爆音で響いているではないですか。ツアー3日目、長崎の夜でした。
このまま解散しちゃったらどうしよーと慌てたボク。翌朝なんと声をかけようかと思い悩みながらロビーで待っていると、現われました、ボクサーみたいにボッコボコに目を腫らしたはなちゃん。こりゃー大変だぞーと思い、これ以上ないくらい優〜しく「はなちゃん大丈夫?」と声をかけると、はなちゃんはロビーに響きわたるほどのデッカイ声で「なにがー?お腹へった。なに食べ行くがー?」と。。。え、覚えてないの?それとも鏡も見ずに寝起きで出てきた??(十分あり得る)
僕が彼らのライブに感動したのはそれから数時間後のことでした。フラっと立ち寄った初めましてのカフェでお店の人たちに生音で数曲を披露したのです。その時の写真がこちら。皆さんがよーく知ってる最高のライブをしてる時の二人の表情でしょ?お客さんの数が数人だろうが数百人だろうが、互いを信じ目の前の演奏に全力で取り組む二人の姿に完全にノックアウトされた瞬間でした。これがボクの羊はなマイ・ベスト・ライブ。にしても昨夜は一体なんだったんだ?
ママのためのカフェライブもこの数日後でしたね。はなちゃんがレバ刺しにハマったのもこのツアーから。うっかり開けた楽屋で毛糸のパンツ履いてるの目撃しちゃってそこらじゅうのものを投げつけられたのは次のツアーだったかな?六星占術の本を無理矢理買わされたのはいつだったっけ?阿蘇では川の字で寝たよね。
歌を聴く度に今でも話しかけてしまいます。面と向かっては言えなかったけど、ずっとずっとずっと大ファンでした。また会いましょう。
旅する音楽 / CREEKS. 谷川 義行