はなさんのエピソードなんてたくさんありすぎて。
しかもどのエピソードもほとんどが「は?へ?あ、うん、、」みたいないわゆる「いたい系」エピソード。
少しはシリアスな感動ストーリーとかがあればと必死に記憶を遡ってみたものの、本気で1つも思い出せない。
絶対に1つくらいはあったはずなのに、思い出せない。。。。。
2015年4月8日。
市川くんからの電話で、はなさんが旅立ったことを知った。
お通夜・お葬式にはどうしても参加できなかったため、後日ご家族に無理を言って実家まで会いに行かせていただいた。
一般的には、仏壇の前に腰を下ろした瞬間、想像以上に重たい現実を突きつけられ泣きじゃくる、そんな流れなのだろう、、、、。
ただ、そこでも全く悲しい気分にはならなかった。
泣かないのも場違いかと思い、感動ストーリーを無理矢理でも思い出して泣いてやろうとも思ったがそれも無理だった。
これっぽっちも悲しくないのだ。
こんなことってあるのかと。
「バカ!俺!悲しめよ!」と必死に自分を感傷モードに引きずり込もうとすればするほど、思い出すのは「いたい系」のエピソードばかりだった。
もちろん彼女の歌い手としての才能や歌声の力は言うまでもなく素晴らしい。
ただそれ以上に、人の悲しみを吸い取り、どんな時でも笑顔を作りだしてしまう彼女の人間力に、
ただただ僕は今でも魅了され続けている。
人の美しさを教えてくれてありがとう。
いつか恩返しさせてください。
元スタッフ 中村 圭佑