• Vol.3
    見田諭(mitatake/THE BOCOS)

  • はなさんへ

     

    昨年の今頃、市川先輩とTHE BOCOSをはじめるにあたって、はなさんの了承を得ないとはじめられないなあと思いメールさせて貰ったのが、知りあって10年で初めての会話だった様な気がします。

     

    もちろん何度も一緒に演奏させてもらったり、同じ場に居ることはあったけど面と向かって話したのは、(と言ってもメールだけど) その時が初めてだったと思います。いつもブログなども読んでいたしあらたまると緊張しちゃって、市川先輩と活動させてください!よろしくお願いします!必ず大切にします!とか、実家に挨拶に行くみたいな内容だったと思います。

     

    もちろんそんなことは、よくお見舞いに行っていた羊毛さんからお話し済みで、はなさんの返信の中にはむしろありがとうって、僕は病状の事を知らなかったのでやさしくて柔らかい表情が感じられてほっとしたのと、なぜか切ない気持ちになったのを覚えています。

     

    はなさんから「なんだか、いきなり新曲ばかりでツアーで大変だろうけどみんな本当にいい人たちばかりだから楽しくなるよ。」
    なんて励ましてくれたりして。

     

    はなさんが言ってた通り、羊毛とおはなのまわりにいる人たちが本当にいい人たちばかりで、僕が想像していた怖い音楽業界の人たちでは全く無く、始まったばかりのTHE BOCOSの活動を受け入れ応援してくれる人たちばかりでした。
    それは羊毛とおはなの人柄と音楽で少しずつ広がって繋がっていった大切な輪なんだと思うと、羊毛とおはなをあらためて尊敬するのとその輪に少しだけ混ぜてもらえて本当に楽しくてありがたくて幸せです。

     

    はなさん、僕はその後の羊毛とおはなに最も影響を受けた一人だと思っています。
    だからこれから羊毛とおはなを知る、影響を受ける人達と一緒に楽しんでいけたらと思います。

     

    そしてその後の羊毛さんは、おはなイズムを受け継ぐとか言って僕にこんな仕打ちをしたとか、羊毛とおはなのまわりにいる素敵な人たちのおもしろエピソードをそっちに行ったらゆっくり報告したいと思います。

     

    また逢えるのを楽しみにしています。

     

    見田諭