• Vol.14
    甲斐みのり(文筆家)

  • はなちゃんへ

     

    好きな人がいれば、それだけで救われる。
    はなちゃんを見送って、あらためて気がつきました。

     

    好きな人、好きな歌、好きな景色。
    はなちゃんのおかげで、好きなことを
    数えて増やして楽しめるようになりました。

     

    ふたりでごはんを食べたとき。
    旅先から届くメール。
    一緒につくった歌の、レコーディングの前と後。

     

    みのりさんもきっと好きになる人がいるから紹介したい。
    みのりさんも見たら喜ぶ景色があるところへ行ってきたよー。
    みのりさんに食べて欲しいお菓子をずっと考えていたけど、なかなか思いつかんわー。
    みのりさんどんなふうにこの歌詞を書いたのか、歌う前に教えてー。
    何度も名前を呼んでくれて、たくさんの好きを聞かせてくれてた。
    すぐ隣にいるはなちゃんに、私はいつも憧れていました。

     

    はなちゃんのおかげで、宝物ができました。
    はなちゃんと、羊毛くんとつくった、ふたつの歌。
    「夢見る森のアマールカ」と「青の時間」。
    はなちゃんの声、毎日、毎日、聴いています。

     

    悲しむより、慈しむこと。
    はなちゃんのことが大好きなみんなは
    心に大きな花を抱えて歩んでいます。

     

    甲斐みのり