僕が最初に彼女と出会ったのは、1999年晩秋。
Jazzピアノを弾き始めた真岸さんから、「富山大学の女性と一緒にユニット(Jazz Factory)始めたので、一度練習に来てください」と言われ、富山大学Jazz研究会の部室に足を運びました。大学構内の隅っこにある、小さな部室から、美しい歌声が流れてきました。この声はひょっとしたら、日本中のリスナーを虜にするのでは・・・と脳裏を霞めたものです。
Jazz Factoryを皆さんに聴いてもらいたく、2000年3月21日もみの木ハウスでのライブを企画しました。結果は予想をはるかに越えて大成功。
彼女は大学卒業後、歌うことを休止していました。暫くして喫茶店でのイベントがあり、「もう歌はやらない」という彼女に2曲だけの約束で歌ってもらいました。
それがきっかけで、その後ポップスバンド(Frau)、4人組の女性コーラスグループ(grava)と活動の場を広げていき、県内のファンも増えてきました。
その後、彼女は上京し「羊毛とおはな」のユニット名で活動の場を広げていくこととなります。
※ 彼女が上京を決断する際、僕に言った言葉です。
「私の歌を大勢の人に聴いてもらうより、一人一人の胸の奥まで染み入る歌を歌っていきたい・・・」
Ishi-G 雑楽工房 代表 石浦 昭雄